2021年8月24日火曜日

野球観戦記 その21~24 タンチョウリーグ雑感

JR東日本のオープン戦のレポートは予選も近いということでお休みしたいと思います。
今回は北海道釧路で行われたタンチョウリーグで目に付いた選手の雑感など

JR東日本

・西田光汰投手
ホークス戦で先発し3回無安打1四球3奪三振の好投
変化球のコントロールが良く、ホークスの若手を翻弄

・山田龍聖投手
3回1安打2四球6奪三振の好投 球場ガンで147キロ計測
1イニング目は制球を乱すシーンがあったが、2イニング目の三者連続三振は圧巻
ストレートとチェンジアップが決まれば打たれる気がしなかったです

・川西雄大投手
2回無安打無四球3奪三振の好投
投げっぷり、コマンド良く投げ込みリリーフ陣の一角を手中に


ソフトバンクホークス三軍

・黒瀬健太選手
亜大戦で滞空時間の長いホームランを放つ
181cm97kgの体格と無駄のない構えから威圧感を感じた

・田浦文丸投手
高卒4年目左腕 亜大戦でリリーフ登板し152キロをマーク
高校時代のイメージよりかなり速くなっていて驚いた
調べると今年は一軍でも結果を残しているようでホークスの育成に脱帽

・中道佑哉投手
育成1年目左腕 JR東日本戦で先発
昨秋と比べるとフォームはやや修正されている様子
打たせて取る投球で8回を投げて1失点四死球0は素晴らしかった


その他にはドラフト2位、3位の笹川吉康外野手と牧原巧汰捕手も出場。
バットで結果は出なかったものの笹川選手のフルスイングと牧原選手の守備面にはこれからが楽しみだと思いました。

亜細亜大学

・天井一輝外野手
1年秋に打率3割をマークした2年生
コンパクトなスイングながら長打力もあり、外野を破れば三塁打を狙える俊足
センターを守る守備も安心感があり送球も強かった
Honda鈴鹿戦では左腕竹内選手の外の変化球に翻弄されていた

・岡留英貴投手
最速150キロのドラフト候補
サイドスローから140キロ中盤の速球とスライダー、シンカーのような落ちる球(ツーシーム?)で空振りを奪っていた
独特なフォームからスピードもありプロでも希少なタイプだと思いました

・青山美夏人投手
2年秋に最優秀防御率を受賞した3年生右腕
Honda鈴鹿戦では登板した投手の中で最も速い147キロを計測
上体の強いフォームでJR東の柴田投手とよく似ていると思ってしまった

亜細亜大学はAチームメンバーが何人か帯同していなかったかなと思ったのですが、ソフトバンク三軍と接戦を演じ、控えも鍛えられているなと感じました

星槎道都大

・松田彪瑠捕手
ドラフト候補と呼ばれている捕手
この日は5番DHで出場 守備を評価されている選手のようで守備面が見られなかったのは残念
スイングスピードは速かったがバットで結果は出ず フルスイングできるゾーンが少なそうな印象

・滝田一希投手
140~146キロを計測した2年生左腕
コントロールや球数がかさむとスピードが落ちるスタミナは課題だが将来が楽しみ

Honda鈴鹿

・栗原健外野手
亜大出身1年目
星槎道都大戦で2打席連続ホームラン(共に引っ張り)
逆方向にも強く振れる強打は魅力的

・貞光広登内野手
大卒2年目ドラフト候補
遊撃や三塁を守り捕ってから送球までの速さが目立ちました
打撃もミート力の光る巧打者


2021年7月19日月曜日

野球観戦記 その20 オープン戦 JR東日本ー桐蔭横浜大学 2021年7月17日

 

スタメン

桐蔭横浜大は大学選手権で先発した菊地大稀投手(佐渡④)が先発

JR東日本は北野樹選手(天理②)がセンターのポジションに入った


試合結果
JR先発の石井は4回までランナーを出しつつも小藤の盗塁阻止が2つ飛び出すなど無失点。
5回は連打と犠打で一死二、三塁のピンチを背負うも内野ゴロの1失点で切り抜ける粘り強い投球。

2つの盗塁阻止を決めた小藤翼

桐蔭横浜大の先発菊地は4回を1安打3奪三振の好投。
強い打球を浴びるシーンもあったが結果としては服部の安打一本に抑えた。


2番手の山崎駿(桐蔭学園②)が2回を無失点で抑えるも、3番手の伊吹聖矢(帝京第五①)が四球で溜めたランナーを代打丸子のタイムリーで返され同点に追いつかれる。

山崎駿投手

伊吹聖矢投手

代打でタイムリー 丸子達也選手

8回裏には四番手の木田将太朗(埼玉平成④)を攻め立て小室と近森の2点タイムリーで4点を追加し、JRは山口裕次郎、川西雄大とリリーフを繋いで逆転勝利した。

新フォームで2回2奪三振の好投を見せた山口裕次郎

2回3奪三振の好投を見せたルーキー川西

桐蔭横浜大1-5JR東日本
桐蔭横浜大学 菊地4、山崎2、伊吹1、木田1
JR東日本   石井5、山口2、川西2

打線で唯一の2安打 菅田大介

吉田晃誠選手

金井涼太選手

2021年6月9日水曜日

野球観戦記その18 大学野球選手権 桐蔭横浜大×国際武道大 2021年6月7日

 

スタメン
国際武道大は1番セカンドの藤本誠啓(東海大市原望洋④)がリーグ戦では.474 2本塁打。
4番サードの菊池穣二(東海大相模④)は.340 1本塁打 9打点。
5番DHの渡部海夢(東海大甲府①)は1年生ながら.304 14安打 7打点の有望株。
先発の原田桂吾(北照③)は特徴的な左サイドスローエース。

桐蔭横浜大は1番センターの金井涼太(樹徳③)が.370 1本塁打。
2番の平野翔(中央学院③)、3番の山根一輝(岡山理大付④)も3割超えの巧打者。
4番捕手の吉田賢吾(横浜商大高③)は.380でリーグ戦MVPの強打者。
自分の一推しは6番サードの吉田晃誠(前橋商業③)で.326 1本塁打の右打者。
先発の菊地大稀(佐渡④)はリーグ戦途中に復活を果たした四年生右腕。

国際武道大5-3桐蔭横浜大
投手リレー
国際武道大 原田、山本、板川
桐蔭横浜大 菊地、山崎、伊禮

力の拮抗したチーム同士のシーソーゲームを制したのは国際武道大でした。

2回表、国際武道大は7番の籾山のレフトへのヒットで1点を先制すると
2回裏に桐蔭横浜大は4番の吉田賢吾がソロホームランを放ち同点

桐蔭横浜大・吉田賢吾

5回裏に桐蔭横浜の9番岸本が四球で出塁し二塁盗塁、三塁盗塁を決め1番金井が犠牲フライを放ち勝ち越し

桐蔭横浜大・金井涼太


6回表、国際武道大はツーアウトから連続四死球でチャンスを作ると6番塚越のタイムリーで同点

国際武道大・塚越大貴


7回裏、桐蔭横浜大は金井が死球で出塁すると盗塁を決め犠打で一死三塁を作ると山根の内野ゴロの間に1点勝ち越し、無安打で1点をもぎ取る

8回表、国際武道大は相手のエラーと高嵜のヒット、ボークで二、三塁の大チャンスを作ると内野ゴロの間に1点を追加し同点に追いつく

8回裏に桐蔭横浜大は一死二塁のチャンスを作るもリリーフした国際武道大の板川投手がピンチをしのぐ

国際武道大・板川佳矢

9回表、国際武道大はツーアウト一塁から1番の藤本がセンターオーバータイムリースリーベースで勝ち越しに成功すると2番の宮内もタイムリーで2点リードを奪う

国際武道大・藤本誠啓

9回裏もチャンスを作った桐蔭横浜大だったが国際武道大が振り切りゲームセット



国際武道大の先発原田は左サイドから140キロ前半を連発し、桐蔭横浜大の好打者たちを苦労させていましたが、四死球が5つと多く、そこを桐蔭横浜大に付け込まれましたね。

桐蔭横浜大の先発の菊地は初回のタイムリーはアンラッキーなものでしたが6回のツーアウトからの連続四死球の後にタイムリーを浴びたのは勿体無かったですね。
MAX144キロでしたが奪三振を9つ奪う辺りは流石でした。
元々は春からエース級の活躍を期待された4年生ですし、秋のリーグ戦はフル回転に期待したいです。


最終的に試合を分けたのは投手継投でしょうか、国際武道大は原田投手とWエースを形成する板川投手を投入して逃げ切りましたが、桐蔭横浜大は今春活躍を見せた2年生左腕の古謝を使うことなく敗れてしまいました。
次戦の先発のために温存したのか、それとも…と勘ぐってしまいますが…。
国際武道大の板川投手は久しぶりに見られましたが相変わらずの投げっぷりから球速も伸びていて上のステージが見えてきた印象。楽しみです。

一押しの桐蔭横浜大の吉田晃誠選手は2安打2四死球とリーグ戦同様巧打を披露。
4番の吉田賢吾選手も4安打1本塁打の大暴れで、桐蔭横浜大の3年生の吉田コンビは注目の価値アリです!
桐蔭横浜大・吉田晃誠

桐蔭横浜大・吉田賢吾



野球観戦記その17 大学野球選手権 上武大×西日本工業大 2021年6月7日

 

スタメン

西日本工業大は先発の隅田知一郎(波佐見④)がドラフト上位候補との呼び声のある注目左腕。
7番センターの前田瑞己(佐世保実業④)主将がリーグ戦で.362 2本塁打、9番捕手の山名浩伸(れいめい④)も.341 10打点の成績を残している。

上武大は4番センターのブライト健太(葛飾野④)がプロ注目の右打者でリーグ戦では.380 3本塁打。
5番捕手の進藤勇也(筑陽学園②)も.365 3本塁打 16打点の強打者。
先発はリーグ戦ではリリーフだったという加藤泰靖(志学館③)


西日本工業大0-1上武大

西日本工業大のエース隅田は2回に上武大四番のブライトにホームランを浴びるも、終始スライダー、チェンジアップがキレキレの投球で8回を被安打4、奪三振14、1失点の堂々たるピッチング。
変化球で締めると見せかけてコマンド抜群のストレートで三振を奪うシーンは痺れました。
また、チェンジアップを多投していたにも関わらず全く逸らすことのない女房役・山名捕手も素晴らしかったです。
隅田投手にはプロのスカウトも大注目のようでビデオを構えているスカウトも確認できました。
隅田知一郎投手

西日本工業大・山名捕手

大集結したスカウト

決勝点となるホームランを放ったブライトは、ホームランを打つ一球前にもレフトポール際への飛距離十分の大ファールを放ち場内を沸かせており、プロ注目の左腕・隅田から2球連続でホームラン性の打球を飛ばす衝撃的な全国デビューでした。
上武大・ブライト健太

上武大の加藤泰靖投手は、初回から気合のこもった全力投球の力投型スタイル。
短いイニングのリリーフだったというのも納得の投球スタイルだったが、最速149キロを計測した球威は9回までほとんど衰えず150球完封勝利でした。
効果的な変化球を身につければもっと球数を抑えられると思いますが9回でも140後半を出す馬力は間違いなく楽しみな原石、今後が楽しみです。
加藤泰靖投手

西日本工業大・前田瑞己

上武大・進藤勇也