2021年3月21日日曜日

野球観戦記その1 日本製鉄かずさマジックーJR東日本 2021年3月11日

はじめに

今年初めての観戦は千葉県君津市まで足を伸ばし、かずさマジックのグラウンド(君津球場)にやってきました。

2年前に一度訪問した球場でしたが、普段の電車移動とは違い高速バスを使うのでいつもとは違ったワクワク感があります。


日本製鉄かずさマジックは元千葉ロッテマリーンズで活躍し、晩年にはかずさマジックに在籍したサブマリン・渡辺俊介さんが監督を務めるチームです。
WBCでも活躍した同監督が選手交代やタイムを取ってマウンドに向かうシーンは、どうしても注目してしまいます。


例年なら1月の練習から見ているJR東日本ですが、今年はコロナの影響で球場が開放されていなかったので新チームを見るのはこの日が初めて。

5北野
4杉崎
8佐藤
2渡辺
3丸子
7近森
9服部
D倉石
6福武
P山田

スタメンの中で目を引くのは1番サードの北野樹選手(天理高校)。
本職は捕手ながら1年目の昨年は内野でもノックを受けていました。
昨年の春キャンプで広角に安打性の打球を飛ばす姿に驚かされた選手で、背番号が36番から0番に変更されました。

8番の倉石匠己選手(中央大)9番の福武修選手(立命館大)は共に新人選手。
投手の山田龍聖投手(高岡商)は今年ドラフト指名解禁となる注目株。
スカウトも1球団来ているようでした。

目立った選手は?


この試合で目立ったJR東日本の選手は先ほども挙げた北野選手、福武選手、5番の丸子選手、2番手で登板した河浦投手の4選手でした。


北野選手ですが、まずパッと見て太ももがすごく大きくなっていると感じました。
それに伴いスイングも力強く、長打性のファールを含む2安打1打点。
試合前までは高卒2年目なのでレギュラー争いに参戦するくらいかなと思っていましたが既にレギュラーかのように当たり前のようにヒットを放つ姿に正直驚かされました。
他のオープン戦でも結果を残しているようで、今後が非常に楽しみになりました。
高卒は2年目まで対象である都市対抗の若獅子賞を目指してほしいところです。


福武選手は1安打でしたが、その1本に持ち味が凝縮されていました。
外野の頭をギリギリ超えていく三塁打で、滑り込むことなく三塁に到達した脚力はなかなかのものだと思いました。
速球への対応や守備の送球が少し気になったのでこれからプレーのムラをなくしていってもらいたいです。



丸子選手は先制2点タイムリーにセンター左へのホームランを放ち2安打3打点の内容。
ホームランは元プロの左腕オスカル投手からで、左対左でも苦にしないところは流石でした。


この日の河浦投手は2イニングを抑えた次の回に突如荒れてピンチを作ったまま降板してしまいましたが、最初の2イニングにインパクトがあったのでピックアップしました。
ストレートで空振りを奪うシーンが多く、キャッチャーの構えたところに決まったストレートは威力十分でした。
変化球のコントロールに苦労していましたが今後の期待が持てる内容だったと思います。




かずさマジックでは深田投手、村上投手、吉田選手、奈良原選手が印象に深く残りました。


深田慶太郎投手は平成国際大出身2年目の左腕。
オーバーよりややスリークォーター気味のフォームから制球良く投げ込んでいました。
インコースに切れ込むような変化球で三振を奪うシーンもあり初めて見ましたが良い投手だと思いました。


村上英投手は富士大出身の3年目右腕。
ENEOS→DeNAベイスターズの齋藤俊介投手を思い出す投球フォームでカウントを整える左打者のバックドアスライダーに、真っ直ぐの投げっぷりが素晴らしかったです。


バッターで印象深い活躍をしたのは吉田開外野手。富士大出身2年目。
快音を連発した強烈なスイングは1人別格な打者のようで、山口投手のインコースの厳しいボールを引っ張ってツーベースにした打席は特に印象に残っています。
大学時代にプロからも注目された逸材で今年のプロ入りを狙っているでしょう。


クセモノ内野手としていやらしく感じたのは奈良原稔也選手(東北福祉大出身2年目)です。
バントをそつなくこなし、山田龍聖投手の外ストレートをレフトに逆らわないバッティングを見せ、走塁では次の塁を果敢に狙うシーンがありまさにクセモノでした。
かずさマジック全体に小技を駆使し、先の塁を狙っていく走塁が浸透している印象でチームカラーに合った選手だと思いました。


他にも目立ったというほどではないのですが、横浜高校→國學院大の新人・戸堀敦矢選手を横浜高校以来に見る事ができて、こんなにガタイが良くなったのかと驚きました。


JR東日本の今後の注目ポイント

次の観戦で見てみたいのは日大出身の新人・小谷野楽夕選手です。
これまでのオープン戦でも好投しているらしく早く見てみたい投手です。
昨秋のリーグ戦では140キロ程度で3完投を記録しているようでしたが、昨夏のオープン戦では150キロを、今春も149キロを出すなど出力も高いようです。
21日から始まる東京都企業大会でデビューすることは間違いないでしょう。

この日は乱調となってしまった山田龍聖投手の巻き返しにも期待したいですし、昨年見られなかった高卒2年目の佐々木亮投手、篠田怜汰投手の実戦登板も早く見てみたいです。

それではこの辺りで失礼します。ここまで見ていただいてありがとうございました。

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