2021年4月30日金曜日

野球観戦記 その12 オープン戦 JR東日本ー法政大学 2021年4月25日


スタメン

JR東1-2法大
JR東 小谷野、永谷
法大 扇谷、石田、武冨

3回裏、岡田(悠)のタイムリーで法政大学が先制
4回表、近森のタイムリーでJR東日本が同点に追いつく
6回裏、齊藤のタイムリーで法政大学が勝ち越し


(扇谷莉投手・東邦③)


(石田旭昇投手・東筑③)


(武冨陸投手・日大藤沢②)


(小谷野楽夕投手・日大)


(永谷暢章投手・履正社)


(岡田悠希選手・龍谷大平安④)

この日一番目立ったのは法政大学の左の強打者・岡田悠希選手でした。
小谷野、永谷両投手から3安打1打点、第一打席のヒットの後には盗塁も決め、永谷選手からは逆方向への長打を放ち走って打って躍動していました。
岡田選手のような長打力が武器の選手は社会人ではなく直接プロに行ってもらいたいなと思います。
リーグ戦の実績は昨秋だけなので今年の春秋でどれくらい打てるかにもよるとは思いますが、本人はプロを狙っているとのこと。
高校時代から注目していた選手で昨秋のリーグ戦ではホームランを見ることができた個人的に好きな選手なので今後に期待したいです。

2021年4月28日水曜日

野球観戦記 その11 神奈川大学野球リーグ 神奈川大ー関東学院大 2021年4月24日

 


神奈川大4ー3関東学院大(延長タイブレーク)

神奈川大 神野、石井
関東学院大 長島


神大は2回に内野安打と送球エラーの間に無死二塁のチャンスを作ると酒井田二朗選手(県立岐阜商業③)のライトへのタイムリー二塁打で先制。


神大先発の神野竜速投手(西武台千葉③)は4回まで一人のランナーも出さない完璧な投球。
5回に一死から関東学院大5番の松井惇選手(東海大菅生④)がチーム初ヒットを放つと盗塁成功、6番大河内陸斗選手(作新学院②)が粘りに粘って四球を選び、併殺崩れの間に二死一、三塁を作ると8番捕手の磯一輝選手(作新学院③)がライトオーバーの二塁打を放ち逆転に成功。


しぶとく初ヒットを放った松井惇選手
逆転のホームインの谷直哉選手

それまでは関東学院を寄せ付けない投球を披露していた豪腕の神野投手を全員で繋ぐ野球で2点をもぎ取る姿には感動しました!

その後の神野投手は5回までの内容に戻り、完璧な投球を披露。
MAX149キロを計測し8回4安打9奪三振2四球2失点の好投でした。


来年はドラフト候補になりそうな神野竜速投手

神大は7回に渡邉宏祐選手のタイムリー三塁打で同点に追いつくとそのまま延長戦へ。

無死一、二塁から始まるタイブレーク制で、神大は代打甲山選手のタイムリーとバッテリーエラーで2点を追加。

関東学院大も神野投手からタイムリーを放った磯一輝選手がタイムリーで1点を返しますが追い上げはここまで。


146キロを計測した神大・石井将吾投手(相洋①)


谷直哉選手(花巻東③)

この試合で注目していたのはドラフト候補の神奈川大学・梶原昂希選手(大分雄城台④)でした。

というのも球場に再入場する際に広島のスカウトさんと鉢合わせして、第三試合の梶原選手を見に来たのかな?と思い自分もスカウト目線で見てみようと思い注目したんですよね。

梶原選手は188cmの長身とリーグ戦で1年時から毎シーズン本塁打を放つ強打と50m5秒台の俊足、強肩が武器の大型外野手。

この日は5打数2安打でセンター前へ球足の速いクリーンヒットとレフト超えのスリーベースも放ち、凡打の打席でもレフトへ強い打球を放っており、内容もよかったと思います。

センター守備もめちゃめちゃ際どい打球はなかったですが追い方は悪くなく守備範囲は広かったと思いました。

ちなみに広島のスカウトさんは打席の映像の他に走塁の映像も撮っており、熱心さが伝わってきました。
広島はこういうアスリート系外野手は好みなのでリストの上の方には入ってくるのかなと思いました。




ドラフト候補・梶原昂希選手






2021年4月26日月曜日

野球観戦記 その10 神奈川大学野球リーグ 横浜商大ー鶴見大(桐蔭横浜大ー松蔭大) 2021年4月24日


横浜商科大6ー3鶴見大
横浜商大 飯田、米井
鶴見大  森、千葉、赤澤

横浜商大は2回に塩月、鷲田、吉村(大)、須田、八幡の五連続タイムリーで5得点。
鶴見大の先発の森弘樹投手(相原④)は初回に146キロを計測したものの大量失点してしまい投手強襲の当たりでマウンドを降りる結果に。

(森弘樹投手)

商大先発のドラフト候補・飯田琉斗投手(向上④)は6四死球を出しながらも145~150キロの直球と高速チェンジアップ、フォーク、カットボール、スローカーブを駆使し粘りの投球で7回2失点でまとめます。
昨年までは打たれ始めると止まらない印象がありましたがこの日は味方の好守備にも助けられ大量失点はしませんでした。
多彩な変化球を使って投球にメリハリを出していた辺りは実戦力が出てきてるのかなと思いましたね。

(飯田琉斗投手)

鶴見大は2回途中からロングリリーフしたアンダースローの千葉大地投手(堀越③)が商大打線を翻弄する好投。
8回途中まで無失点で試合を落ち着かせました。


(千葉大地投手)

商大は9回に八幡剛選手(横浜商業④)のライトフェンス直撃のツーベースで追加点。
八幡選手はこの日3安打を放ち、180cm94kgの体格からパワフルなスイングで強烈な打球を飛ばしていました。


(八幡剛選手)

鶴見大は9回にノーアウト満塁のチャンスを作るも反撃は犠牲フライの1点のみでゲームセット。

(鶴見大・佐藤駿平選手)


(横浜商大・鷲田亮太選手)


この試合で個人的に一番驚いたのは横浜商大の正捕手・粟田千宙捕手(愛工大名電③)の二塁スローイングでした。
序盤に盗塁を決められるもそのスローイングも正確なものでしたし、その後2回の盗塁阻止で飯田投手を救いました。
去年もスタメン出場をしていましたがスローイングは更に磨きがかかっていますね。
低く伸びていくスローイングは西濃運輸時代の松本直樹(現ヤクルト)以来の衝撃でしたしこれから更に注目されていってほしいです。


(粟田千宙選手)


桐蔭横浜大ー松蔭大は途中で球場を抜けた時間もあるので目についた選手だけ。

先発の古謝樹投手(湘南学院②)は投手らしいスラッとした体格のサウスポー。
序盤から真っ直ぐ中心の組み立てで8回無失点の好投でした。
確認できた中で最速は145キロ。2年生から1戦目の先発に起用されるだけある将来性のありそうな投手でした。


(古謝樹投手)

全体的に振れる選手の多い桐蔭横浜大の中では吉田晃誠選手(前橋商③)が3安打1打点。
すり足打法から積極的な打撃が印象的。

(吉田晃誠選手)

間の取り方が好きなタイプだった金井涼太選手(樹徳③)も今春高打率をマークしているだけある打者だなと思いましたね。


(金井涼太選手)

四番キャッチャーの吉田賢吾選手(横浜商大高③)は今春高い打率を残している打者。
二塁スローイングが乱れていたのが気になりましたが外野手から復帰したばかりとのこと。
強打者ですし今後も注目していきたい。


(吉田賢吾選手)


2021年4月18日日曜日

野球観戦記 その9 東都大学野球二部リーグ戦 日本大学ー大正大学 2021年4月18日

 今日は大田スタジアムで東都二部を観戦。
フルで見ようかとも思いましたが1試合でお腹いっぱいになってしまいました…。


(両チームスタメン)

日本大学は前回観戦したオープン戦と同じ布陣ですね。
個人的注目はやはり林選手、野村選手、高垣選手、友田選手の2年生野手陣。
エース赤星、1番ショート主将の峯村両選手は共にドラフトイヤー。

大正大学は2番サードの森竣亮選手(ふじみ野④)がキャプテン。
3-4年生がズラリと並ぶ打線の中、9番ショートの金森優選手(関東一②)は2年生ですね。
その金森と二遊間を組む伊藤優輝選手は(関東一③)で高校からの先輩後輩なんですね。
先発投手は齋藤康徳投手(霞ヶ浦④)、左腕です。


日大先発の赤星優志投手は序盤はフォークを多投していた印象。
真っ直ぐの球速も130キロ台多めの140前後といった内容で配球含め長いイニングを見据えた投球にも思えました。


日大は3回に高垣広大選手のスリーベースと友田佑卓選手の犠飛で2年生2人で先制。
高垣選手はこの試合3安打を放つのですがやや崩されてもしっかりスイングをして打球を運ぶ姿が目に映り、前回見たイメージと違った部分が見られました。

(スリーベースを放つ高垣選手)

(友田選手の犠牲フライ)

その後9番の菅原選手のヒット、牽制ボークなどの間に進塁し中尾選手のタイムリー、その中尾選手がすかさず盗塁し3番林選手のタイムリーを放ちこの回3点を奪います。

(中尾勇介選手)

4回にも野村昇大郎選手の内野安打と盗塁からチャンスを作り高垣選手がライトへ運ぶタイムリー。

(盗塁を決める野村選手)

7回にも友田選手のセンターオーバー二塁打と犠打でチャンスを作りこの日当たりのなかったキャプテン峯村選手のライト前タイムリーで追加点。

(ライトへのクリーンヒットでタイムリーを放つ峯村選手)


大正大の齋藤投手は7回5失点の投球でしたが、四球は1つと打者と勝負はできていたのでグダグダ感はありませんでしたね。
チェンジアップ、110キロ前後のカーブなどで緩急を付けた投球で日大打線相手に粘りの投球を披露しました。
二者連続で牽制アウトにするシーンもあり、社会人野球の好左腕の投球を見ているかのようでした。

(163cmながらガッチリとした体格の齋藤投手)



日大の先発赤星投手は中盤からカット系、ツーシームの量を増やしていった印象。
4回に失点した前後では流石に真っ直ぐのギアを上げて147、148といったガン表示も。
前回のオープン戦でもピンチや決めに行ったボールは140中盤が出ていたので、相手を見ながら力の入れ時を見て投球しているようですね。


(赤星ー友田バッテリー)


その後の日大打線は8ー9回で8点を奪う猛打を見せ、機動力を使った野球を最後まで貫き、計13点を入れる快勝でした。


(日大13ー2大正大)
日本大学  赤星、岸川、杉本
大正大学  齋藤、古澤、星

(伊藤優輝選手)

(森竣亮選手)


日大は19安打13得点の快勝、持ち味を発揮した打者が多かったですね。
6番ライトの野村昇大郎選手(二松学舎大付②)は2本の内野安打など3安打に盗塁2つ。
5番の池田選手には2ランホームランが飛び出すなど2安打はいずれも長打。
その打線の中で一番目立っていたのが捕手の友田佑卓選手(九州学院②)でした
3安打に二塁打2本、犠牲フライで打点も稼ぐ活躍で、打席で常に自分の間合いで振れている姿に驚きました。
守備面でもイニングが終わる度に投手に声をかけながらベンチに戻る姿が印象的でキャッチャーとしても良いなと思いましたね。


チームとしては盗塁や先の塁を狙う姿勢に機動力を使っていくという首脳陣の意思が見えました。
盗塁死や牽制死をもう少し減らしていければいいなとは思いましたが僅差のゲームでこの機動力野球がどう機能するかも見てみたいです。

2021年4月12日月曜日

野球観戦記 その8 オープン戦 JR東日本ー日本製鉄鹿島 2021年4月11日

 二日連続の柏G、試合時間が午前中に早まっていたようです。
対戦相手の日本製鉄鹿島は北関東地区の強豪チーム。


(両チームスタメン)
鹿島は一番センターにかずさマジックから転籍した長谷川雄飛選手
二番レフトの堀越匠選手、四番DHの高畠裕平選手は社会人日本代表経験もあるベテラン
その二人に挟まれる三番ファーストには2年目の強打者の生田目忍選手が入る強力な上位打線
七番ショートの池間誉人選手と九番セカンドの柳内一輝選手は共に大卒2年目の二遊間コンビ
先発はエース格の飯田晴海投手。

JRは主力がズラリと並ぶ打線、北野、金子、杉崎の2年目の上位打線に主将の渡辺和哉選手が四番、副将の丸子達也選手が五番、六番には実績十分の巧打者佐藤拓也選手が入った。
九番には好調の新人・福武修選手がスタメン抜擢。
先発は3年目の飛躍が期待される石井聖太投手。

鹿島先発の飯田投手は130キロ後半からMAX140と球速はないものの変化球をコントロールよく集める丁寧な投球で四回を1安打無失点の好投
近森選手や丸子選手に強烈な打球を浴びたり、福武選手には長打を浴びてしまったもののその後をきっちり抑えたナイスピッチングでした。

(好投の飯田晴海投手)

JRの先発石井投手は今年初めて見ることができましたが、昨年まではノーワインドアップだったところをワインドアップに変えていました。


(ワインドアップの石井投手)

投球内容は序盤、直球はMAX143キロながら変化球がやや多めの制球重視で初回は三者凡退、二回も四球を一つ出してしまうも渡辺捕手の盗塁阻止もあり無失点で切り抜けます。
三回は先頭の池間選手に四球を許し出塁されると犠打で得点圏に送られ九番の柳内選手にレフト前タイムリーを浴びて失点。
ツーアウトから堀越選手にも打った瞬間はヒヤっとする大きなセンターフライを打たれてしまい少しバタバタしてしまいました。
四回の先頭生田目選手を空振り三振に切ったところで河浦投手に交代となりました。


二番手の3年目河浦圭佑は制球に課題が残るマウンドになりました。
代わりっぱなの高畠選手にフルカウントから四球、五番の原田選手にもフルカウントまでいってセカンドゴロで二塁進塁、山田選手にライト前ヒットを浴びるもライト佐藤拓也選手のバックホームでタッチアウト。
味方に助けられこの回は無失点も、次のイニングでも長短打や2四死球で追加点を許し交代してしまいます。
期待の大きい3年目の河浦投手でしたがこの日は課題の残るマウンドになってしまいました…。
フォームを少し変えている様子でまだ試行錯誤中なのでしょうか。

(新フォームの河浦投手)

河浦投手をリリーフした川西投手も勢いを止められずこの回だけで7点を許す苦しい展開になっていしまいました。

鹿島の2番手は國學院大出身の新人・諸見里俊投手。
スピードはないもののストライク先行の投球でJRの中軸を1イニング目は三者凡退。
2イニング目は福武選手のショート内野安打と北野選手に浮いた球を引っ張り込まれレフトへタイムリー二塁打を浴びるもその後の金子杉崎を抑え粘り強い投球を見せました。

(新人の諸見里投手)

JRは4番手の永谷投手はMAX146キロの直球を武器に三者凡退、この日も好投。

鹿島の3番手はベテランの山井投手、内野安打でランナーを出すもセンターに抜けそうな打球をセカンドの柳内選手が飛び込んでキャッチ、そのままグラブトスで併殺を完成!
鹿島のセカンド柳内選手、ショート池間選手共に打撃、守備のレベルが高く素晴らしい二遊間だと思いました。(ちなみにこの併殺を完成させた時のショートは途中出場の大曽根伸哉選手でした。)
(池間誉人選手)

(柳内一輝選手)

鹿島の4番手は佐藤僚亮投手、もう6年目ということに驚きました。
数年前に見た時は左のオーバースローでしたが今はサイドスローになっていました。
JRは小室選手のしぶとい当たりのセンター前ヒット、三塁手の揚村選手の失策でチャンスを作り代打吉澤選手のレフト線ツーベースで1点を返します。

(佐藤僚亮投手)

JRの5番手西田光汰投手は2回を2安打1奪三振、テンポの良い投球でヒットを打たれても併殺に打たせて取る投球でした。静岡大会でも好投を見せましたし、MAXは144キロと去年の良い時に戻りましたね。

(真っ直ぐで三振を奪う西田投手)

鹿島の5番手は日本製鉄東海REXから転籍の山口和哉投手。
こちらも144キロ程の真っ直ぐで押す投球でJR打線を三者凡退に抑え試合を締めました。
新天地でリリーフとして活躍していけそうです。

(山口和哉投手)

(試合結果)

日本製鉄鹿島8ー2JR東日本
JR東   石井、河浦、川西、永谷、西田
鹿島   飯田、諸見里、山井、佐藤、山口和

JRは5回のビッグイニングがかなり響きましたね。
河浦投手をリリーフした川西投手も真っ直ぐを狙い打たれ…、投げっぷりよく投げ込んでいく真っ直ぐを活かす変化球を身につけていってほしいなと思いました。
また、新人の福武選手は2安打を放つも5回6回と立て続けにエラーを記録。
これまで好守を見せてきたのでらしくないと思いましたが1年目ですしどんどん試合を経験していってもらいましょう。

鹿島は柳内選手、池間選手の二遊間に一番目につきました。
守備は前記の通り安定感と守備範囲もありましたし、打撃も柳内選手が3安打、池間選手も2安打と結果を残し、二人共に長打も記録したのがポイントですね。
セカンドにはベテランの林選手がいますが柳内選手がレギュラーを掴んでくると面白いです。
今後も注目していきたい二人だと思いました。
また強力な上位打線では3番の生田目選手のフルスイングは空振りでも威圧感がありました。
犠牲フライを打った打球はライトへの強いもので、引っ張り専門じゃないのも良いですね。

(生田目忍選手)

改めてじっくりと見ると、投打にバランスが良く侮れないチームだと思いました。
都市対抗ではJRにリベンジをしてもらいます!