2021年4月12日月曜日

野球観戦記 その8 オープン戦 JR東日本ー日本製鉄鹿島 2021年4月11日

 二日連続の柏G、試合時間が午前中に早まっていたようです。
対戦相手の日本製鉄鹿島は北関東地区の強豪チーム。


(両チームスタメン)
鹿島は一番センターにかずさマジックから転籍した長谷川雄飛選手
二番レフトの堀越匠選手、四番DHの高畠裕平選手は社会人日本代表経験もあるベテラン
その二人に挟まれる三番ファーストには2年目の強打者の生田目忍選手が入る強力な上位打線
七番ショートの池間誉人選手と九番セカンドの柳内一輝選手は共に大卒2年目の二遊間コンビ
先発はエース格の飯田晴海投手。

JRは主力がズラリと並ぶ打線、北野、金子、杉崎の2年目の上位打線に主将の渡辺和哉選手が四番、副将の丸子達也選手が五番、六番には実績十分の巧打者佐藤拓也選手が入った。
九番には好調の新人・福武修選手がスタメン抜擢。
先発は3年目の飛躍が期待される石井聖太投手。

鹿島先発の飯田投手は130キロ後半からMAX140と球速はないものの変化球をコントロールよく集める丁寧な投球で四回を1安打無失点の好投
近森選手や丸子選手に強烈な打球を浴びたり、福武選手には長打を浴びてしまったもののその後をきっちり抑えたナイスピッチングでした。

(好投の飯田晴海投手)

JRの先発石井投手は今年初めて見ることができましたが、昨年まではノーワインドアップだったところをワインドアップに変えていました。


(ワインドアップの石井投手)

投球内容は序盤、直球はMAX143キロながら変化球がやや多めの制球重視で初回は三者凡退、二回も四球を一つ出してしまうも渡辺捕手の盗塁阻止もあり無失点で切り抜けます。
三回は先頭の池間選手に四球を許し出塁されると犠打で得点圏に送られ九番の柳内選手にレフト前タイムリーを浴びて失点。
ツーアウトから堀越選手にも打った瞬間はヒヤっとする大きなセンターフライを打たれてしまい少しバタバタしてしまいました。
四回の先頭生田目選手を空振り三振に切ったところで河浦投手に交代となりました。


二番手の3年目河浦圭佑は制球に課題が残るマウンドになりました。
代わりっぱなの高畠選手にフルカウントから四球、五番の原田選手にもフルカウントまでいってセカンドゴロで二塁進塁、山田選手にライト前ヒットを浴びるもライト佐藤拓也選手のバックホームでタッチアウト。
味方に助けられこの回は無失点も、次のイニングでも長短打や2四死球で追加点を許し交代してしまいます。
期待の大きい3年目の河浦投手でしたがこの日は課題の残るマウンドになってしまいました…。
フォームを少し変えている様子でまだ試行錯誤中なのでしょうか。

(新フォームの河浦投手)

河浦投手をリリーフした川西投手も勢いを止められずこの回だけで7点を許す苦しい展開になっていしまいました。

鹿島の2番手は國學院大出身の新人・諸見里俊投手。
スピードはないもののストライク先行の投球でJRの中軸を1イニング目は三者凡退。
2イニング目は福武選手のショート内野安打と北野選手に浮いた球を引っ張り込まれレフトへタイムリー二塁打を浴びるもその後の金子杉崎を抑え粘り強い投球を見せました。

(新人の諸見里投手)

JRは4番手の永谷投手はMAX146キロの直球を武器に三者凡退、この日も好投。

鹿島の3番手はベテランの山井投手、内野安打でランナーを出すもセンターに抜けそうな打球をセカンドの柳内選手が飛び込んでキャッチ、そのままグラブトスで併殺を完成!
鹿島のセカンド柳内選手、ショート池間選手共に打撃、守備のレベルが高く素晴らしい二遊間だと思いました。(ちなみにこの併殺を完成させた時のショートは途中出場の大曽根伸哉選手でした。)
(池間誉人選手)

(柳内一輝選手)

鹿島の4番手は佐藤僚亮投手、もう6年目ということに驚きました。
数年前に見た時は左のオーバースローでしたが今はサイドスローになっていました。
JRは小室選手のしぶとい当たりのセンター前ヒット、三塁手の揚村選手の失策でチャンスを作り代打吉澤選手のレフト線ツーベースで1点を返します。

(佐藤僚亮投手)

JRの5番手西田光汰投手は2回を2安打1奪三振、テンポの良い投球でヒットを打たれても併殺に打たせて取る投球でした。静岡大会でも好投を見せましたし、MAXは144キロと去年の良い時に戻りましたね。

(真っ直ぐで三振を奪う西田投手)

鹿島の5番手は日本製鉄東海REXから転籍の山口和哉投手。
こちらも144キロ程の真っ直ぐで押す投球でJR打線を三者凡退に抑え試合を締めました。
新天地でリリーフとして活躍していけそうです。

(山口和哉投手)

(試合結果)

日本製鉄鹿島8ー2JR東日本
JR東   石井、河浦、川西、永谷、西田
鹿島   飯田、諸見里、山井、佐藤、山口和

JRは5回のビッグイニングがかなり響きましたね。
河浦投手をリリーフした川西投手も真っ直ぐを狙い打たれ…、投げっぷりよく投げ込んでいく真っ直ぐを活かす変化球を身につけていってほしいなと思いました。
また、新人の福武選手は2安打を放つも5回6回と立て続けにエラーを記録。
これまで好守を見せてきたのでらしくないと思いましたが1年目ですしどんどん試合を経験していってもらいましょう。

鹿島は柳内選手、池間選手の二遊間に一番目につきました。
守備は前記の通り安定感と守備範囲もありましたし、打撃も柳内選手が3安打、池間選手も2安打と結果を残し、二人共に長打も記録したのがポイントですね。
セカンドにはベテランの林選手がいますが柳内選手がレギュラーを掴んでくると面白いです。
今後も注目していきたい二人だと思いました。
また強力な上位打線では3番の生田目選手のフルスイングは空振りでも威圧感がありました。
犠牲フライを打った打球はライトへの強いもので、引っ張り専門じゃないのも良いですね。

(生田目忍選手)

改めてじっくりと見ると、投打にバランスが良く侮れないチームだと思いました。
都市対抗ではJRにリベンジをしてもらいます!

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