野球観戦記 その7 オープン戦 JR東日本ｰ日大 2021年4月10日

 今日は東都リーグ２部の日大とのオープン戦。
日大野球部の監督が元JR東日本選手の片岡昭吾さんということもあり試合が組まれることが多いです。

(両チームスタメン)

日大の注目は1番ショートに入ったドラフト候補で主将の峯村貴希(木更津総合④)

5番ファーストの池田章人(長野日大④)は昨秋四番にも座ったことのある打者。

3番DHの林拓馬(大垣日大②)は既にリーグ戦初ホームランを記録

6番ライトは俊足の野村昇大郎(二松学舎大付②)

7番サードの高垣広大(山梨学院②)は強打の内野手

8番キャッチャーの友田佑卓(九州学院②)や

この日はスタメンから外れた花﨑成海(広島商②)といったタレント揃いの2年生にも注目したい。
四番には東都公式サイトの名鑑には背番号が記載されていない佐藤孝則(國學院久我山③)が入った。
先発は赤星優志投手(日大鶴ヶ丘④)、こちらもプロ注目のピッチャーです。

JRは俊足好守の新人・福武修選手が1番ショートスタメン、ライトにも新人の倉石匠己選手、サードには本職はキャッチャーの西野真也選手が入った。

先発は昨季の都市対抗で初登板(リリーフ)を果たした西居建陽投手。

日大は初回、峯村がバットを折りながらショートとセカンドの間に運ぶ内野安打で出塁するとランナーを二塁に進め、3番の林がタイムリーを放つ。

(生還する峯村貴希選手)

(巧打が光る林拓馬選手)

日大先発の赤星投手はチェンジアップやフォークなどの変化球で的を絞らせずカウント球では140前後だったストレートは決めに行く場面では140キロ中盤を計測し、5回無失点の好投でした。

(赤星優志投手)

JRの西居投手は初回こそタイムリーに死球などでバタついてしまったものの、2回以降は要所を締めるピッチング。
右打者からも三振が奪えており先発でも十分活躍できる投球内容でした。

日大は二番手でJR東日本→オリックスの田嶋大樹投手の弟・田嶋俊輔投手(佐野日大③)が登板。
ブルペンへ向かう横顔を見た瞬間「あ、似てるな～」とつい思ってしまいましたがまさか投球を見られるとは思わなかったので嬉しかったです。

投球内容はピンチを作ったところで交代となりました…。

(田嶋俊輔投手)

JRはそのピンチを代わった津高投手からも攻め立て丸子選手のタイムリーで1点を返します。

(しぶとい当たりでタイムリーを放つ丸子選手)

JRは二番手で山口裕次郎投手をマウンドに送りますがランナーを出したところで日大出身の新人・小谷野楽夕投手にスイッチ。

しかしピンチを更に拡大し日大の5番池田選手にレフト前へ運ばれるタイムリー、更には野村選手への押し出し四球で2点を失います。
小谷野投手は後輩相手に課題の残るマウンドになってしまいました。

(タイムリーを放った池田章人選手)

その後スイッチした岸川海投手(二松学舎大付③)の好投と日大のセンター宮坂元規選手(大垣日大④※途中出場)とライト野村選手が立て続けに好プレーを見せ、試合は3-1で日大が勝利しました。

(長打性の当たりを好捕した宮坂選手)

(ライト前の当たりを飛び込んでキャッチした野村選手)

その後のタイブレーク練習では山田龍聖投手が気合のこもった投球でノーアウト一、二塁を抑えた後、先頭の杉崎成輝選手のスリーランホームランで逆転サヨナラとなりました(がトイレに行ってる隙に試合が終わっていてサヨナラホームランは後から聞きました・・・)

(唸りながら投球する山田投手)

日本大学３ー４JR東日本

日大　　　　　赤星、田嶋、津高、岸川、海野

JR東　　　　　西居、山口、小谷野、山田

(津高弘樹投手)

(岸川海投手)

(海野陽日投手)

JRは好投手をなかなか打ち崩せなかった、その中で新人の福武選手の2安打は持ち味が光った。
中でも絶妙なバントで快速を飛ばし内野安打をもぎ取った打席は必死さの伝わるプレーでした。
一方もう一人の新人野手の倉石選手はなかなか自分の打撃ができていない様子。

昨年四番を張った菅田選手のバットも快音が響かず心配です。
試合後は特打ちを行っていてなんとか得点力アップを果たしてほしいものです。

日大は堅い守りと機動力、主軸のポイントゲッターが得点に絡む好ゲームだった。
中でも先制タイムリーの3番林選手はバントヒットも放ち小技もできるところを見せた。
打線の中では一番雰囲気を感じた打者で今後も注目したい。

他にもヒットを放ち好守も見せた野村選手、ツーベースを放ち長打力を見せた高垣選手、正確なスローイングが目を引く友田選手も楽しみ。

ドラフト候補の峯村選手は打撃は今ひとつな感じもありましたが守備は一級品。

試合に出ていなかった花崎選手や新一年生にも良い選手がいるようでリーグ戦にも足を運びたくなる良いチームでした。

(野村昇大郎選手)

(高垣広大選手)